【松枯れという現実】

松食い被害木

マツノザイセンチュウという線虫が松に寄生、それをマツノマダラカミキリが媒介・拡散させるという循環。それによる松枯れ被害は拡大の一途をたどっています。少し車を走らせれば、車窓からみる山肌には赤く枯れ果てた松が目に入り、それは市街地でも見られるようになってしまいました。

では、なぜ松枯れがそんなに悪く言われるのか?理由を簡単にいくつか上げると、

  • 松林や庭の景観が失われます。極端な表現をすると、無惨な褐色の松林が広がります。
  • 松茸などの特産物や、材木としての資源が失われます。
  • 枯れた数年後には倒木や枯れ枝の落下の危険性がでてきます。

以上一例ですが、松食い被害の拡大で良い結果が得られるとは到底思えません。

そして、私が思うこの被害と向き合う一番大切な理由を上げたいと思います。

日本の森林では問題点もたくさんありますが、多くの多面的機能の恩恵を受けているのも事実です。多くの人工林は戦後の拡大造林から育ったものが多く、林齢でいうと60年生前後の林が大半を占めています。つまり、それは両親・祖父母の世代が我々の世代に残してくれたものです。そして今、森林の資源量は十分に満たされ、それを有効に活かすか、不意にしてしまうのかは私たちの世代に問われています。

それと同時に、今度は子供や孫の世代に何を残していくのか?という課題も突き付けられているのです。

松食い樹幹注入

以上を踏まえて、私は放っておけばいいという選択肢はないと思います。今できる松食い対策として、樹幹注入、薬剤散布、伐倒処理、樹種転換など何かしらの手立てとビジョンを持ってを継続していく必要があり、個々が責任をもって、松に限らず森林・樹木と向き合っていくべきだと考えます。

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【枯れ木の処理はお早めに】

枯れ木の伐採処理

「大切にしていた庭木が枯れてしまった。」

生あるものいつかは絶たれると言えども、残念です。

人の生活の側にある木には、

「これは昔おじいさんが植えた木だ」

「自分が小学校に入学した記念に植えた木」

「毎年できる実を楽しみにしていた」

などの、人の記憶の1ページに思い出として刻まれたものが多いと思います。

そんなふうに大切にしていた木が枯れてしまったら、何ともいえない寂しさが込み上げてくることでしょう。

しかし、その枯れてしまった原因はもちろんあるのでしょうが、いづれにせよ枯れてしまった木をそのままにしておくことは危険です。

森の中での自然サイクルから、自然枯死や雪折れなどから生じた枯れ木ならば、それが虫の餌になったり、小動物の住処になったり、ゆくゆくは倒れて朽ちていき森の肥やしになって、また新たな芽吹きの源となります。

しかし、人の生活圏内で枯れ木があると倒木したときの人や物への損害の危険性が高まるだけです。

また、人の手が加えられて育った自然のものに関しては、木に限らず人の手によって最期まで面倒を見なくてはいけないと私は思います。その為、枯れ木は早めに伐採処理することが最良と考えます。

木の活かし方

伐採処理の手段としても枯れてからそんなに時間が経っていないもののほうが、年数が経ち、朽ちた枯れ木と比べても、作業性が良く、手間もコストも軽く済むケースが多いです。

また、”松食い虫”とも呼ばれる松特有のマツノザイセンチュウによる”松枯れ”

は適切な処理を施さないと、蔓延の原因にもなってしまいます。

枯れてしまったのは残念ですが、せめてそれを活用して生活の一部に取り入れることで、新たな形ではありますが「木との付き合い」を再スタートできるとも私は思います。

(写真は枯れ枝から作ったタオル掛けです。)

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【ロープ木登りで果樹採集。】

青柿から柿渋

「柿渋」ってご存じでしょうか?

防腐・防菌・防水などの効果があり、その用途も様々で、主立ったところでは、染め物の染料があります。100%自然のものから作られていて、安心して使用できる成分ということで、にわかに注目を浴びているようです。

柿渋の採取方法は、まず赤く熟す前の青い柿を収穫。

それを、圧搾・ろ過・発酵・熟成という工程を経て「柿渋」として使うことができます。

さて、その原料となる青柿の収穫を木登りで採ってきました。

はしごや脚立でも届くところは採れるのですが、ここは周辺条件が良くないのと、はしご に登って手の届く幹周辺には実がなっていませんでした。また、柿の木は折れやすいので、登る手段に関係なく特に注意が必要な樹種です。

ロープで木登り

太くて、しっかりしたところを支点にしてロープで樹上へ。

だいたい30分くらいで30リットルの袋が一杯になるくらい採れました。

今回は柿採りが目的でしたが、枯れ枝・絡み枝がとても多かったので、次は冬に剪定をしてあげようと思います。

またたくさんの実を付けてくれることを願って・・。

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